平成1712月議会「議案122号への反対討論」原稿

議案第122号、新居浜市下水道条例の一部を改正する条例の制定について、反対の討論をおこないます。

下水道事業の経営健全を維持するための料金改定を否定する考えも、非難するつもりもありません。しかし、今回の値上げ案には反対いたします。

何故なら、本議案上程時に私自身が質疑した現在の下水使用料の認定運用に不公平な運用があり、かつそれを是正する考えが、市長以下理事者の皆様にお見受けできないからです。

七百六十数世帯と推定される瀬戸・寿上水道組合加入世帯の内、公共下水道を接続し利用している世帯数は井原環境部長の答弁によると338世帯との事、しかしその内上水道の使用水量による下水料金の換算世帯は3分の1以下の98世帯しかなく、残る3分の2以上の240世帯は本人申告による世帯人数による下水使用料の設定が認められている事実は行政による下水道条例の恣意的な運用、不公平な料金設定と言わなければなりません。

同じ新居浜市水道局事業区域内の水道水を飲用し使用していながら、世帯人数による料金計算と使用水道水の水量による料金計算を選択できる市民と選択できない市民とになぜ分けられるのでしょうか?

この不公平な行政対応を私が知ったのは、平成1511月の決算特別委員会であります。

瀬戸・寿上水道組合の水道料金の問題を知ったのもその場が初めてでしたが、

ある先輩議員が発言した「上水道だけじゃなく、下水も不公平な扱いをしているじゃないか!」が気になり上水道組合に関連した行政の対応を調査いたしました。

調査によりたどり着いた最大の問題点、新居浜市行政の誤りは平成163月議会以来何度も申し上げている新居浜市行政自身による地方自治法違反・水道法違反です。

またこの法令違反との指摘が38年も以前の昭和42831日付の新居浜市監査委員意見書として、当時の泉敬太郎新居浜市長と三浦義男新居浜市議会議長へなされている事を知り、正直唖然といたしました。

昭和42年の監査委員の意見書による「法令順守の求め」が38年もの年月を経ても是正されていない。

この思いは、昭和483月議会の議会議事録にある、

当時の神野清亮議員と泉敬太郎市長の上水道組合問題に関する質問・答弁のやり取りを発見した際、唖然と言うより悲しい気分になりました。

私と同様の問題指摘をすでに32年前の新居浜市議会でされた議員がいる。

この32年間にどのように問題解決が進んだのだろうか・・・

解決とはまったく逆な方向に進んだと言わなければなりません。

三十数年にわたる新居浜市行政自らの法令違反により関連部署や関連事業における脱法行為が積み重ねられているという事です。

本議会における平成16年度決算特別委員会の白旗愛一委員長の委員会報告にある県道及び国道の道路占用許可なしの送水管埋設も同様であります。(道路占用許可については「道路法」第32条に規定があります)

また、この国道への道路占用許可なしの埋設については上水道組合の行為ではなく新居浜市行政自身がおこなった法令違反であります。

私が重ねて指摘しておきたいのは、昭和42831日の新居浜市監査委員による法令違反の指摘に対して、その是正をしていないのは新居浜市の行政自身であるという点です。

昨年より佐々木市長は「特命の専任担当者を置き解決に努力している」と何度も答弁されていますが、過去この問題の解決に関しては助役を委員長とする対策検討委員会を設置し解決に努力したとの記録もあります。助役以下何人もの部長で取り組む重みと現在の専任体制はどちらが重いのでしょうか?

私が今回思い至った結論は、「上水道の問題は上水道としての事。それに派生したつじつまあわせは、それなりに仕方がない。」といった対応がもしあるとすれば・・表現は適当ではないかもしれませんが、いわゆる「ものわかりのよい対応」は今後議員としてとるべきではないのではないかという事です。

ですから、平成184月までに下水道使用料認定の不公平・不公正が是正される担保がない限り、本議案第122号の下水道使用料の値上げには賛成できません。

以上が、反対の理由です。