平成2012月議会質問原稿<草稿>

 

会派「みどりの風」の大條雅久です。

先日、ノンフィクション作家・柳田邦男さんの言葉を読み感銘を受けました。特に共感したのは「25人称の視点」について語った文章です。

柳田さんは、現在の様々な問題に取り組み、発言される時、問題を見つめる自分の視点が、いわゆる専門家の冷たい3人称、つまり第三者の立つ位置に自分の身を置いて考えてはいないか、絶えず自戒しながら取り組むように努めているとのことです。彼の言葉のままに申し上げると

『今の世の中を見ていて、人はどこまで平然と冷酷になれるのか、と思います。人間が壊れていく。企業・行政が非人間化していく。そして、国家が体をなさなくなる気配さえある。これを危機といわず、どこに危機があるのか・・』

『問題が起きている。そこに生きている人がどんな被害を受け、何に困っているのか。背景はなんだろうか。行政や医療、法律、企業、学校教育、そして子育てでも、問題を洗いなおして対応していく。人々の心の痛みを突き放さず、しかも専門的な普遍性をも併せもつ温かい視点』それが25人称の視点なのだ、そうです。

私もあらためて、自分自身の視点の検証をしてゆこうと思いました。

たとえば、弱者に寄り添う気持ちをなくしたら政治はただのパワーゲームになります。

再度、柳田さんの言葉を引用すると『小さな問題と見られるがゆえに、排除されがちな被害者、病者、障害者、高齢者などの個別の問題事例からこの国の病を解き明かしていく。』その理念と方法を忘れてはならない。

それでは、通告に従い順次、一問一答形式で質問させていただきます。

まず、

1.国民健康保険制度の運用について

・国民健康保険料の滞納世帯について  ・子供のいる世帯への対応

平成20年10月30日付で出された厚生労働省保健曲国民健康保険課長と同省雇用均等・児童家庭局総務課長連名の文書があります。この文書によると長期の国民保険料滞納により国民健康保険被保険者証から「短期被保険者証」そして「資格証明書」へ移行対応をしなければならない世帯であっても『子ども』のいる世帯についてはより慎重で且つ特別な取り扱いをすべきと書かれています。先日の愛媛県議会で自民党の毛利県会議員が質問に取り上げた、保険料未納により国民健康保険の保険証の返還を余儀なくされた世帯の子どもの「無保険」状態について、県の保健福祉部長は大洲市、久万高原町、松野町、砥部町、内子町、愛南町、1市5町の6自治体では子どもが「無保険状態」にならないよう短期被保険者証で対応しているとの答弁がありました。その後、松山市、西条市と相次いで「子どもの無保険状態」の解消対応を打ち出されましたが、わが新居浜市ではどのような対応をされているのでしょうか?

資格証明書への切り替えにより子どもが「無保険」状態になっている世帯はありますか?また、その世帯数と子どもの人数をお答えください。

未来の日本を担う子どもは国の宝、社会全体の宝という言葉が聞かれる一方で、子どもと親とは一体であり、先ず家庭が子どもを守り育てるものとも言われます。どちらの考えにも間違いはありませんが、今日ネグレクト(育児放棄)や家庭内暴力、虐待といった事件報道に接してみますと地域が守り育てる育児、国や自治体が親代わりとなり保護してゆく子育ての考え方も必要と思います。今回の子どもの健康保険「無保険」という問題は国の指示、厚生労働省の指導を受けるまでもなく、市民の生活に一番近い地方自治体の責務としての子育て支援、次世代育成という大枠の政治責任の中で受け止めるべきと私は考えました。佐々木市長のお考えをお聞かせください。

答弁に対する対応

老朽化した東新学園の建替えに関して以前にも議会質問に取り上げました「子どものグループホーム」という考え方が今回の改正児童福祉法でも「小規模住居型児童養育事業」として取り上げられています。東新学園の建替え計画に関しては日本の将来を担う子どもたちの育成と自立支援の考えに立ち、移転・建設ありきではなく・・現在の「大舎制」形態だけでなく、「小舎制」、「中舎制」、「グループホーム制」そして「小規模住居型」や「自立支援ホーム」の併用も視野に入れた社会全体、地域全体の子育てを思索していただきたく思います。東新学園の建替えについては通告にない事柄ですので答弁は不要です。次の質問に移ります。

 

2.選挙事務について

・投票事務の効率  期日前投票の実績

・投票日当日の投票時間・・・午後8時まで必要か?

・期日前の普及 午前8時半から午後8時まで  10時以降の人件費

・便利性、投票率  午後5時以降、午後6時以降、午後7時以降の投票者数

先月の市長選を振り返って分析いたしますと期日前投票の多さに気づかされます。

しかし、期日前投票の利用者の増加は、今回の市長選に限りません。平成1512月の公職選挙法改正以来その利用者は増加を続けており「期日前投票制度」の利便性が多くの市民の方に周知されてきたものと存じます。そこで提案なのですが、選挙期間中に期日前投票により午前8時半から午後8時まで毎日投票ができるのですから、投票日当日の投票時間の締め切りを1時間ないし2時間繰り上げて午後7時なり午後6時までとしてはいかがでしょうか・・・

現在でも大島校区や別子山校区は開票所への輸送時間もあり同様の対応をしています。私が投票日当日の投票時間の繰上げを提案するのは、開票作業の終了時間を意識してのことです。

午前中の西原議員の質問では、開票作業時間の効率的な短縮について触れられていました、開票作業の時間短縮の工夫は当然進めるとしても・・

過去2回の市長選挙の最終確定時間を見ますと、午後1020分と午後1030分です。この最終確定時間が1時間繰り上がることで、開票作業で拘束される職員や立会人が1時間早く帰宅ができることになります。開票作業にかかわる関係者の負担の軽減とともに経済的効果もあると思うのですがいかがでしょうか?

担当部局のご見解をお聞かせください。

答弁に対する対応

 

3.家庭ごみの減量について

・「家庭ごみ一部有料化」のゆくえ

・分別の変更と収集方法について

佐々木市長におたずね致します。

先の市長選挙前に表明された、「家庭ごみの一部有料化の再検討」は何時頃結論を出される予定でしょうか?また、予定通り実行に移されるとお聞きしているごみの分別区分と収集方法変更についてその目的と効果はどのように試算されているのでしょうか?

具体的な数値の目論見をお持ちでしたらお教えください。

私は、これまでも何度か家庭ごみの減量について議会質問に取り上げてきました。

その中でごみ出しのルール・分別の徹底には家庭ごみの個別収集が一番良い方法だと申し上げてまいりました。今回の『家庭ごみ一部有料化の再検討』の中に各家庭の玄関先でごみを回収することを検討項目に加えることを提案いたしますが、市長はいかがお考えでしょうか?

資源化の処理をする缶やペットボトル、古紙等は従来どおりのごみステーション方式を継続し、生ごみや可燃ごみなどを個別収集する方式を私はイメージしています。軽四自動車も入れない路地裏などはご近所で表通りに置き場を決めるとか、アパート・マンションは敷地内の一箇所に決めるとかの対応が必要ですが・・分別の責任は現在のごみステーションより明確になると思います。

いかがでしょうか、ご答弁ください。

答弁に対する対応

 

4.新居浜市の所有施設および敷地内設置の自動販売機について

・自動販売機設置の基準は?

・電気代、借地料、販売手数料の取り扱い

・自販機管理団体の自販機収入と他の交付金、補助金とのバランス

今年6月の議会で「補助金公募制度とその見直し」と題して質問させていただいた中で取り上げた新居浜市の所有施設内に設置されている自動販売機についての取り扱い規定はいかがなりましたでしょうか?

確か統一した基準がない旨の答弁とともに、一定の基準・規定を設定する必要を認められ、その設定の協議を進めるとのことでしたが、私の記憶で間違いないでしょうか?

私は市長が先の議会答弁で「自動販売機の設置許可と設置団体が自動販売機の売り上げから得る収入は補助金ではない」と述べられた点に対して疑義を持っておりますが、その疑義はおくとしても少なくとも市の公共スペースを利用することで得られた収入は市民に対して公開されるべき情報と考えますがいかがでしょうか?

各団体の構成員なら見ることができるというのではなく。公募で決まる補助金と同様に市の会計の収支の中に何らかの形で明示されるべきと考えますが市長はいかがお考えですか?

答弁に対する対応

 

5.水道事業について

・新山根配水池予定地について

・瀬戸・寿水道組合について

佐々木市長におたずねいたします。

今議会の初日に採決された、平成19年度水道事業会計決算に私が賛成の起立をしなかったことはお気づきと存じます。

水道事業会計の決算に賛成しない理由はお分かりでしょうか?

多分お分かりだと思いますが、念のために申し上げれば瀬戸・寿水道組合の問題が未だに解決せず、解決に向けての進展も見えないからです。

この問題、佐々木市長自身も2期目の市長任期中の解決を口にされたではありませんか・・・

しかし、122日の3期目の所信表明ではこの事柄についての言及はありませんでした。3期目のスタートにあたっての佐々木市長の瀬戸・寿水道組合問題解決に向けての取り組みをお聞かせください。

 

次に、先の9月議会で取り上げました「新山根配水池用地」の活用について提案があります。単刀直入に申し上げて配水タンクの建設はやめるべきと考えます。なぜなら大規模地震の際の被害想定をした場合構造的に連なっていると思われる断層に瑞應寺配水池と新山根配水地予定地が並んでいるからです。

この際、新居浜市が取得した生子山、通称えんとつ山の北斜面と一体的に山根運動公園の敷地に取り込んで、多目的運動広場などにされたらいかがでしょうか。たとえば芝を張ったグランドゴルフ場などに活用する方法があると思いますがいかがでしょうか?

また、えんとつ山の頂上から東に下る登山道を設置していただければ、現在の登山道とあわせジョギングや散策コースとして森林浴が楽しめる周遊道になり、新居浜市民だけでなく近隣の自治体の方々にも楽しんでいただけるレクレーションスポットになります。

別子銅山の産業遺産群の山の入り口にふさわしいロケーションになるのではと期待いたします。

いかがでしょうか?ご検討いただけますか、ご答弁ください。